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パーフェクトサークル

この恐怖。
首吊りの縄。
世界中で、目の前で、人々は縄に吊るされた。
長い日々、長い夜、また夜。
長い年月、愛のパンも水もなく、愛の空気も、愛そのものもない。
この言葉、この声には確かなものはなく、何の解決にも助けにもならない。
しかし目を閉じると、首吊りの縄がそこに。
僕はどんなに無知だったことか。
最初の時から全身が震えている。
縄はすぐ上に。
魂が回避したことを、心が恐れたことを、この体が欲している。
愛の光、愛のパン、愛の水も、空気もない。
たった一歩の歩み、闇から闇へ

もう何も起こらない。
いいことも悪いことも。
僕は兵士のようにただ日を数える。
この世は何も変わらない。
最後に静かに言うべきは、死がやって来るということ。
僕の骨、僕の肉を奪い、机の上の鉛筆から芯を奪う。
知性。
魂。
壁に掛かった絵。
部屋を彩る音楽。
涙。
恐怖。
花粉を運ぶ空気をも。
そのあとは闇。
闇、闇、闇、闇
・・・・・・そして、沈黙
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by waraino-naikaku | 2013-04-09 00:12
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