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足かけ二年。

「小島!橋本死んじゃったよ。健介!それと嵐!ちょっと追悼試合やろう。10分!京平さん!」

橋本真也が逝去して、そのすぐ後の全日本プロレスの大会(会場は忘れた)で武藤さんが言ったひと言である。


これに近い言葉をかけるとしたら、どんなふうに、誰に語りかけるだろうか。

「のるて、終わっちゃったよ。二年前から突っ走って、大阪で終焉だ。ちょっと街へ出よう。前田!」

ナチュラル・ボーン・マスターの名言には、ちょっとかないそうもない。

「思い出と闘っても勝てねえんだよ」

これも、武藤さんの言葉。

自分の演劇歴の中で、何度か再演にたずさわったことがある。
かつて自分が所属した集団ATPの『エン』という作品であったり、劇団ショウダウンさんの『グラップラン』であったり(あれは厳密に言ったらリメイクだったが)、笑の内閣のプロレス芝居であったり。


「あんまり思い出どうこうってのはなかったな。だって、今現在で必死だもん」

以前の自分と今の自分、どっちがうまくなってるかな。
どっちが成長しているかな。


東京、名古屋、札幌、そして大阪。
いろんな空気を吸って、みんなここまで辿り着いた。
最終日の笑顔はたまらない笑顔だった。
みんな、いいツラしてたよ。


「シモンさん、『ウィンズ・オブ・ゴッド』って知ってますか?」
「今井さんのだろ?もちろん知ってるよ」
「のるては、あれに通ずるような部分があると思うんです」
「のるてとツレウヨはそうだろうね。ツレウヨはどの時代の誰にでも起こり得る事象だし、のるては表現規制という問題がある限り、普遍的に出来る作品だろうし」


ビールとレモンチューハイで酔っ払いながら、そんな会話をした。
前の席では伊藤君がひたすら制作のHさんを口説いていた(笑)。



少年時代に熱中した空手を再開した去年。
始める時には、

「また、空手始めるよ。三つ子の魂百までじゃないけどさ、まぁやっぱり空手が好きだし。還暦迎えてもひたすら正拳突きやってるようなジジイでいたいよな(笑)」

なんて言ってたが、いざ入門してみると、還暦どころか、の世界で、師範は64歳、同門のNさんに至っては御歳80歳だった。
彼らには、もともと限界点などなかった。

続けるということは、それだけでひとつの価値であり、尊敬に値する。


「ガタガタ御託ばっかこねてるやつらはとっくの昔に解散して結局辞めちまったよ。“Pleasure '91”の“あいつ”みたいにね」


走り続けてきた皆よ、どうか、誇りを持って、胸を張って。
いつの日にか、また。
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by waraino-naikaku | 2012-10-13 00:46 | 稽古場日記