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若者よ、武器を持て。不器用でもいい、武器を持て。

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笑の内閣、『非実在少女のるてちゃん』は名古屋公演に向けて着々と稽古中だよ!

へい、らっしゃい、Cモンこと嵯峨シモンです。イカリングお待ち☆

昨日は仕事で稽古に行けなかったけど、そんな社会的空手愛好役者が書く稽古場日記。
一昨日、8月16日は何の日だったか?

お盆。

そうだ、それも正解。三好正解入道!
が、ががっ!レディー!
一般的に京都では五山の送り火!いわゆる大文字焼きの日だったわけだ!
ちなみにCモンは、京都の夏の行事といったら、地蔵盆と七夕祭りが好き!

地蔵盆=七夕祭り>五山の送り火>祇園祭

みてぇな式がCモンの頭の中では成り立つわけですが、烏丸通に面した職場で働くようになってから、祇園祭は楽しむもんじゃなくなったさ。
だって、仕事だもん。

まぁさておいて。

Cモンが今住む上京区の家の屋上からは五山の送り火のうち、三つがきれいに見えます。頑張れば四つ。
がっ、今年は五山の送り火も稽古さ!名古屋公演まで十日だぜ!さぁみんな、俺に段取りを落としてくれ!みたいなもんで。

こないだの稽古の時に、ワッキーこと谷脇君が、
「シモンさぁん、使ってない木刀とかあったら貰えませんか?」

と。
な、ななな、やるな、貴様!だからアタシゃ家にある木刀をワッキーに野口英世さん一枚と交換したったよ!

木刀をぶんぶん振るワッキーと、その横でぶんぶんトンファーを振るCモン!今回の公演ではちなみにどちらの武器も使わんぞ!てかワッキー、早いとこいっぺん飲みに行こう!


役者として、武器の使い方を身に付けていることは文字通り武器になる。
体軸がすごく養われるのよね。
どんなふうに立つか、どんなふうに歩くか、どんなふうに振り向くか、どんなふうに間合いを取るか、間合いというのは隙を敢えて見せる・見せないであったり、距離感であったり、呼吸感であったり。

ワッキー、いいぞ!
札幌でクラシックが美味い店を紹介してくれ!
お代は四千円は俺がもつ!ホルモン!マキシマム!

冒頭の写真は身体を横たえる、レイ・ヒムセルフ状態の髭だるマン君。
決してCモンがトンファーで撲殺したあとではありませぬ。


トンファーを振ってたら、最近になってやっと、五年ほど前に某劇団の旗揚げ公演でトライしたガンカタ(=銃の型)の体裁きが見えてきた気がした。
殺陣が大好きなCモンですが、ステージアクションとして得意な順に、

プロレス→素手殺陣(いわゆる技斗)→刀殺陣→→銃・ガンファイト

という順になります。

七年前に劇団ショウダウンさんの殺陣芝居に出演した際に、銃使いのヒットマン役で絶賛されたCモンですが(当時はホントにそうだった)、実は殺陣でいちばん苦手なのがガンファイト。
だって、ふつうに日本で暮らしてたら銃っていちばん身の周りにないのよ。実際、当時出演した作品の共演者でCモンより銃使いが巧い役者さんは結構いた。彼らから学びつつ、おっつかんところは役としてのソリッドな雰囲気で補って…でしのいでた。
銃って何が難しいって、銃口の延長に相手を定めて、その位置で止める、しかも客席から見てサマになってる位置で、ってのが。
当時、蜜比呂人先輩がショウダウンさんの看板を張ってて、「彼の真似は出来ねぇな」なんて思いつつ、立ち回りの捌きを見ては参考にしてたな。
彼から学んだのは、ケレンミ。
舞台ってふつうをそのままやっちゃアカンのよ、基本的に。
銃で撃ったり、刀で斬りつけたりをそのままやったら暗殺とか乱闘にしかならんのよね(そういう見せ方をしたいのであれば可)。
実際のファイティングではやらんであろうデフォルメをキメとして入れてあげることで殺陣になる、と思うんだわアタシゃ。
レスリングがスペクテータースポーツ(観客あってのスポーツ、つまり)娯楽スポーツになるにあたってプロレスというジャンルを確立したように、だ。

話はグイッと戻って、トンファーの動きって左右の手にトンファーを持って、だからこの身体運用をより身に付けたらガンカタはより出来るようになる気がする。
京都演劇界の若武者たちよ!今こそガンカタだ!トンファーを手に取れ!『リベリオン』を京都でもう一度流行らすのだ!

…と言ったが、重ねて重ねて、今回の『のるてちゃん』でCモンがトンファーを使うシーンはありません。ましてワッキーがビュンビュン木刀を振り回すシーンもありません。今回の芝居でアタシらが担うべきはシーンの手綱!


てわけで、またね☆
by waraino-naikaku | 2012-08-18 13:14 | 稽古場日記
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