福島の事

どうも、今回初内閣の諸江 翔大朗です。
今日は稽古場でパンフレット用の座談会を収録したのですが、その時に「福島に実際行ってみてどう思った?」という、話題が出たのでその時に話しきれなかった事を書こうかなと思います。

 3年前の2011年3月11日14時46分、僕はその時間にドラッグストアでバイトをしていました。そのバイトの休憩中に地震があったことを知り、その規模の大きさに気付いたのはその日の夜遅くでした。
TVやyoutubeで続々とアップロードされていく映像に戦慄した記憶があります。
それから3年経ち、僕は自転車屋でバイトをしながら笑の内閣で次の芝居の稽古をしています。僕はこの震災で何かを失い、何かを得ることはありませんでした。今のところ。

ただ、少しだけ世界が生き難くなったなと思います。僕の身の回りでは、地震の話は出来ても原発の話は上がりません。しかしネットになれば毎日のように原発、反原発の主義主張がぶつかり合います。しかも3年前に比べその両者?の溝は深まるばかりです。ただ、それが日常生活で(集会、デモなどを除き)表面化することはほとんどありません。話題に挙がりません。挙げづらいオーラが出ている気さえします。
そんな中、福島に行って思ったのは、福島にはそんなオーラが無かったということです。TVや新聞で地域の放射線量が毎日表示され、「どうなんですか?」と聞けば、タクシーの運転手さんも居酒屋の大将も気さくに応えてくれます。福島滞在中にお話しした方々もご自身の持論を話してくれます。その内容も、原発・反原発だけでは収まらない、そこでの生活や僕達の様な現状を知りたいと思った人々に話し続けることで出来た様々な角度からの見解です。

だからと言って僕は今後、身の回りでもそんな気さくに話せる世の中になるとは思いません。正直、京都からは距離が遠過ぎますし日々の生活や新しい出来事があります。それに対して考えることも必要だからです。
ただ、外側から「なんとなく」思うことは出来ると思います。観客気分で「なんとなく」思うと、外から気付くことが結構ある気がするんです。野球で言うとこれは「王シフト」だ!「松井シフト」だ!「金本シフト」だ!みたいな。

まあ何が言いたいのかというと、今回の笑の内閣の作品は、そんな外にいて気付いた舞台なんです。この作品で「なんとなく」思うっていいかもと感じていただければ幸いです。
本番当日、皆様に出会えることを楽しみにお待ちしております。

最後まで読んでいただきありがとうございました。
諸江 翔大朗
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by waraino-naikaku | 2014-09-29 22:58 | 稽古場日記
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